あずかりやさん まぼろしのチャーハン
あずかりやさん まぼろしのチャーハンの内容
一日百円で何でも預かります。東京の下町でひっそりと営業する「あずかりや」。「半年後に引き取りにこなかったらポストに投函して」と店主に託された手紙の行方は? 突然店にかかってきた電話の相手は、意外な女性で…。高倉健、緒形拳、石原裕次郎の三人が預けた「ある物」とは? 日本屈指の盆栽の名人が遺した名木を、不肖の孫が受け継いだことから巻き起こる大騒動……累計30万部突破、ほっこり切ない人気シリーズ第4弾。
心に残った言葉「ラブレター」
「ラブレター」より
彼女はもっと早くここに来るべきだった。
彼女を連れてきてよかった。
「ラブレター」より彼女は「ルリビタキは今日はいない」などと次々店主に話しかけ。
彼女が生きてるってことを知らせて良かったって気持ちもあるけどもっと早く来るべきだったを先にもってくる話し方がなんとも印象的。
ルリビタキは真っ青で綺麗な鳥の話。3冊目で相沢さんがルリビタキの寿命と成長になると真っ青な綺麗な色になる話をしてるんだけど、ここにルリビタキを登場させて年月と命の刹那はというか彼女は生きて透くんに会いに来たんだよって。いう話し方にも聞こえる。
毎年歌声を届けに来てくれたルリビタキの分も。
心に残った言葉「文人木」
「文人木(ぶんじんき)より」
・辛いことは新しい道を教えてくれる。この子は1本の枝を失った。それにも意味があると思わない? 接ないで元に戻ぜばおじいさんの作品に戻る。あなたがこの子に新しい生き方を与えればあなたの皐月になる。
・章人がくれた新しい生き方は過酷だがわたしは受け入れた。大きくなろう、強くなろう、まだまだ生きてやろう。
文人木(ぶんじんき)とは
樹形のひとつで、細い幹にわずかに味わいのある曲がつき、枝葉が少なく、無駄なものが削ぎ落とされた自然の姿でありながら、詩情や画趣を汲み取ることのできる情緒豊かな作りの樹をさす。 元々は文人好みの樹形というところからこう呼ばれる。
辛いことは新しい道を教えてくれることって理解すれば乗り越えられるのかもしれない。
最後のまだまだ生きてやろうって、言葉に力強さを感じ命を大事にしようって思った。
感想
あずかりやさんのシリーズ4冊目。大好きな本。店主は目が見えず1日100円でなんでも預かるあずかりやさんをやっている。3冊目の続きの話もあり読んでからがおすすめ。人ではなく物が語ります。1冊目から順番に読むと奥が深いのかも。今回は「ラブレター」にルリビタキが登場する。ルリビタキの寿命の話は前作で触れてたがはずみはあずかりやさんに会いに行くことが出来た。ちょっと深いなって思った。
「文人木より」辛いことは新しい道を教えてくれる、それにも意味がある。
この言葉が胸に刺さった。